杉本 充 作品展 2016.11.9〜11.19

−風景のように−

杉本充写真1

【石灰及び硼砂カゼインによるデトランプ】

「風景のように」というタイトルは、前回の個展(名古屋)に引き続くものです。
私に向けられた「風景として見るべきなのか」という問いは、表現の曖昧さに対する幾らかの懸念を含んでいるようです。
これにどう答えるべきかを考えています。

硼砂カゼインをベースとする絵具によるという点については、一昨年の展示以来、大きく変わることはありません。
塗り重ねることよりも、塗っては削る、または拭い去るという、いわば引き算で成立するマチエルです。
カゼイン膠を作るために硼砂や石灰を使い、溶液にアルキド樹脂を混入していること、描画法もハッチングではないこと等々。
あえてこの技法を表示するならば、膠テンペラの意味で使われることの多い「デトランプ」とすべきだと考えました。

ことさら技法の特異性を強調するものではありません。
ただ、マチエルにはこだわってやってきました。
ご高覧いただければ幸いです。(杉本充)

杉本充写真1 杉本充写真2 杉本充写真3 杉本充写真4

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杉本充(すぎもとみつる)プロフィール
  • 1948年 静岡県伊東市生まれ
  • 1971年 愛知教育大学教育学部卒業
  • 1975年 東京芸術大学大学院美術研究科壁画専攻修了
  • 1973年 壁画グループ展(東京) 以降、1977年まで4回開催
  • 1976年 現代日本美術展(東京都美術館、京都市立美術館)
  • 1985年 ホワン・ミロ ドローイング展(スペイン・バルセロナ)
  • 1994年 アルヒーフ・ギャラリー個展(ドイツ・フリードベルク)
  • 1997年 芝山国際野外アート展'97(千葉)
  • 1999年 中日現代美術友好交流展(上海)
  • 2001年 ギャラリー芽楽個展(名古屋) 以降、2012年まで8回開催
  • 2003年 名古屋コンテンポラリー・アートフェア(名古屋)
  • 2007年、13年 パラミタミュージアム・ギャラリースペース個展(三重県菰野町)
  • 2012年、13年 アート・ナゴヤ(名古屋)
  • 2013年 スペースAqua個展(愛知県刈谷市)  他、個展・グループ展多数
  • 名古屋キリスト教社会館、旧名古屋市立保育短期大学図書館、日本福祉大学内などにモザイク、フレスコによる壁画制作
  • 岡崎女子短期大学助手(1971‐73年)、名古屋市立保育短期大学講師・助教授(1975‐85年)、日本福祉大学助教授・教授(1985‐2005年)、名古屋経営短期大学特任教授(2007‐10年)を歴任(美術教育)
  • 他に名古屋造形大学などで非常勤講師(2001‐12年 フレスコ画実技)

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