菅沼稔 展 2010.3.10〜3.20

 

菅沼稔作品

「色彩による精神の解放」などと一応の理屈を考えてみた。
しかしそのどこに、そのような解放感があるのかよくわからない。
いや、よくよく見れば、解放どころか抑圧された色彩に見える。
あのピンク、あの全面に塗布された色彩は、どう見ても押しつぶされた声、塞がれた精神の行き所のない怨霊のように見えるのだが・・・。
そう考えていくと、赤は血を連想させるが、同時に精神というくぼみを含んでいなければならないし、黄は黄であるが、同時に光を意識させ、それは影を内に持つ光でなければならないと思うのだ。
あるいはピンクは押し殺され鬱屈とした行き場のない憤懣を抱えたピンクであるべきだ。
色とは、そういう性質を含んでいるものなのだろう。そんな風に勝手に思っている。
(2010年3月 菅沼 稔)

『色彩による精神の解放』をテーマとした色面抽象油彩画の作品8点を展示いたします。

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菅沼稔(すがぬまみのる)プロフィール
  • 1951年 静岡県沼津市生まれ
  • 1974年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
  • 1976年 東京藝術大学大学院美術研究科版画専攻修了
  • 1998年 アーティスト イン レジデンス(フランスマゼレールセンター、ベルギー)
  • 2001〜02年 文化庁派遣芸術家在外研修員として欧州滞在(主にスペイン)
  • 2009年 ワールド アート シンポジウム イン デルフトに参加(オランダ)
  • ■グループ展
  • 1998年 第48回モダンアート展、新人賞及び俊英作家賞
  • 1998年 第34回神奈川県美術展、特選(神奈川県民ホール)
  • 2000年 第29回現代日本美術展、横浜美術館賞(東京都美術館、京都市美術館)
  • 2004年 開館15周年記念「イメージをめぐる冒険」展(横浜美術館)
  • 2004年 国際交流美術展「眼差しの東洋・手の記憶」沖縄からの発信(浦添美術館他)
  • 2005年 日韓友情05年記念・日韓現代美術展「環流」(ソウルSPギャラリー、大谷資料館、ギャラリー睦他)
  • 2007年 「DOMANI明日展」(文化庁主催、損保ジャパン東郷青児美術館)
  • 2008年 バーラトバーバン国際版画ビエンナーレ展、名誉賞受賞(インド、ローパンカール美術館)
  •      他個展多数。
  • 現在、日本美術家連盟会員、美術科教育学会会員
  • ■作品収蔵
  • クラコフ国立美術館、サンフランシスコ近代美術館、ブリティッシュミュージアム、パリ国立図書館、東京藝術大学美術館、国立近代美術館、町田国際版画美術館、沼津市立病院、イスタンブール版画美術館、クレモナ市立美術館(以上版画)
  • 相模原市、足立区勤労福祉会館、沼津市立高校、沼津市庄司美術館、横浜美術館(以上油彩画)

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